妄想食堂「人は栄養のためだけにものを食べるのではない~「生産性」のない食べものについて」
この夏はきゅうりばかり食べて暮らしている。スーパーで売っている、ごろっとした乱切りのきゅうりを浅漬けにして、淡く紫蘇の…
View Articleあらゆる文脈を脱ぎ捨て、自由になる時間をくれた熱々の小籠包
食べるのに集中力を要する料理というのはいろいろあるけれども、人をもっとも瞬間的に集中させてしまう食べものは、間違いなく…
View Article妄想食堂「『お茶碗のご飯』と向き合えない日、食卓をほつれさせるところから始めてみる」
ひとりのとき、どうしてもご飯を食べる気力が湧かない日がある。お腹が空いていないわけではないのに、食べるのが億劫。何を口…
View Article妄想食堂「食べたいものが分からずに、スーパーを彷徨う『私』の輪郭」
買い物かごを手に提げ、深夜のスーパーマーケットをあてどなく彷徨う。目をしぱしぱさせる蛍光灯の光。耳に刺さる店内のBGM…
View Article妄想食堂「アメジスト色のイッタラ、使い道のない食器」
使い道のない食器を買った。ガラスでできたアメジスト色のボウル。薄口のガラスの表面には、丸い花模様が浮き出している。イッ…
View Article妄想食堂「悲しい夜に飲む魚のスープと、インターネットの海を漂う誰かの悩み」
悲しい夜にはスープが飲みたくなる。どん底まで落ちて、芯まで冷え切った体を温めるための、熱くて切ない飲みもの。だけどそれ…
View Article妄想食堂「セブンイレブンのコーヒーで、ささやかな浪費の記憶を貯める」
気を抜くとすぐにセブンイレブンでコーヒーを買ってしまう。レジで紙コップを売ってもらって、横にある機械でゴーッと抽出する…
View Article妄想食堂「焼肉屋の鏡に映る私のかわいさをナンパ男は知らない」
寂しい気分だった。日が沈む頃に中央線に飛び乗って新宿へ向かった。家に一人でいるのが嫌で、でも人とは一緒にいたくない。新…
View Article妄想食堂「『料理は愛情』じゃなくてもいい。自分をもてなすためのパスタソース」
家に人がいない平日の午後、私は寝間着のままキッチンに立つ。遅い昼食にパスタを茹でようとしていたのだ。昨晩からずっと、ト…
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